みんなまちがっちゃいけないぜ。
田代まさしさんが覚醒剤をもっていて拘束された。
またか、ってふつうはおもう。
でも、それはちがうんじゃないだろうか。
志村けんさんとのかけあいは抜群。
志村けんさんにとって、柄本明さん、由紀さおりさん、桜田淳子さんとのかけあいは、いつみても可笑しい。
つまり、これこそを芸術というのだとおもう。
笑いを軽くあしらってはいけない。
軽くあしらうから、まじめが跋扈(ばっこ)し、やがて窒息する。
わが邦は、すぐそうなるからいけないんだ。
ただ、可笑しいというのと、おわらいは別ものである。
才能は才能で認めよう。
とくに、笑いの才能は、稀少なのだ。
まわりをみわたしてごらん。
涙がでるほどの笑い、可笑しさ、を提供してくれるひとはいますか?
こころが固くなったとき、それをもとにもどしてくれるのは、ほかでもない、笑いをおいてほかにありません。
まじめはそこらじゅうにくさるほどある。
でも、わらい、可笑しさはないと断言してしまうほどの。
それがいまのわが邦のすがたではなかろうか。
にくむべきは一線をこえたひと、ではなく、かれらを常習という蟻地獄におとしいれた薬物でなければならない。
アルコールは薬物。
ニコチンは薬物。
それをしらない、もしくはそのことをわすれているひとがおおすぎる。