2025年04月13日

士幌線 士幌(しほろ) 2

十勝三股 (とかちみつまた) と帯広をむすんだ。
士幌線 士幌(しほろ) 2

その旅館は七面鳥料理で有名であった。

七面鳥は独特な鳴きかたをする。
声をあげると七面鳥は鳴いた。
たまごもにわとりよりひとまわり大きい。

いまでこそ、
クリスマスに珍重されるが、
そのころは、
折詰にはいっている唐揚げをたべるのがせいぜいであった。

ある日、
裏の飼育場に野良犬がはいって七面鳥を襲う。
被害はあきらかではない。

ただ、
おどろいたのは、
襲ったであろう野良犬が、
通りの電柱につるされていた。
そこには、
この犬の飼いぬしでてこい。
札がつるされていた。

一代でその旅館を、
七面鳥料理できずいた先代。
いきものの屠りかたに、
手練れをおもわせた。
なによりも、
おとなのきびしさをかいまみた。

posted by 細野不巡 at 20:54| わがまち士幌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする