士幌線 上士幌(かみしほろ)
十勝三股、幌加、糠平、黒石平、清水谷、萩ヶ岡駅をかかえた町。
それが上士幌である。
大雪山国立公園の南端に位置し、
観光資源にめぐまれたうつくしい町である。
いまでこそ、
しずかなたたずまいだけれど、
むかしは相当ににぎわっていた。
郊外に叔父が住んでいた。
畑作である。
牛数頭、
にわとりをかっていた。
おとずれるたびに、
一升瓶の牛乳をてわたしてくれた。
家にかえり、
煮沸しのむのだが、
これが、
なんともいえず、
おいしかった。
にわとりのなかにはオスがいて、
立派なとさかをもっていた。
かれには再三おいかけられた。
こちらも負けじとファイトするが、
くちばしでつつかれて退散するのが関の山であった。
これには閉口した。
【関連する記事】