2025年03月31日

士幌線 上士幌(かみしほろ) 4

十勝三股 (とかちみつまた) と帯広をむすんだ。
士幌線 上士幌(かみしほろ) 4

じもとには高等学校が一校ある。
全日制で、
わがまちからもおおくの卒業生をおくる。

おなじ学年にのつぢがいた。
卒業後自衛官となり、
演習中事故死する。

中学校を卒業し、
べつべつの高等学校にすすむ。

むかし病院であったのを、
寮にしたてたもと病室に同級生がくらしていた。
わたくしはそこへしょっちゅう顔をだした。

高等学校にはいって、
かれらともわかれになる。
最後かと顔をだした。

のつぢがやってきた。
べつべつの高等学校にすすんだ気まずさを感じた。
のつぢくんは、
といったのがいけなかった。
それまで、
のつぢにくんづけでよんだことがない。
のつぢはむっとして、
不愉快な口調になる。
とりつくろうが無駄であった。

のつぢはかえる。
視線はあわなかった。

のつぢ。
みくだしたんじゃないんだ。
ひさしぶりに会ったから、
瞬間、
中学生にもどれなかっただけなんだ。

のつぢゆるせ。
同級生で、
いっちゃんさいしょにしんじまったのつぢ。
NHKのニュースにでた。
くせのあるおいらと遊んでくれたのつぢ。
のつぢの墓へはいったけど、
のつぢの家にはいけないままさ。
のつぢがなくなったとき、
どうしていけなかったのか。
いまでも後悔してるんだ。
posted by 細野不巡 at 20:41| わがまち士幌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする