十勝三股 (とかちみつまた) と帯広をむすんだ。
士幌線 上士幌(かみしほろ) 4
じもとには高等学校が一校ある。
全日制で、
わがまちからもおおくの卒業生をおくる。
おなじ学年にのつぢがいた。
卒業後自衛官となり、
演習中事故死する。
中学校を卒業し、
べつべつの高等学校にすすむ。
むかし病院であったのを、
寮にしたてたもと病室に同級生がくらしていた。
わたくしはそこへしょっちゅう顔をだした。
高等学校にはいって、
かれらともわかれになる。
最後かと顔をだした。
のつぢがやってきた。
べつべつの高等学校にすすんだ気まずさを感じた。
のつぢくんは、
といったのがいけなかった。
それまで、
のつぢにくんづけでよんだことがない。
のつぢはむっとして、
不愉快な口調になる。
とりつくろうが無駄であった。
のつぢはかえる。
視線はあわなかった。
のつぢ。
みくだしたんじゃないんだ。
ひさしぶりに会ったから、
瞬間、
中学生にもどれなかっただけなんだ。
のつぢゆるせ。
同級生で、
いっちゃんさいしょにしんじまったのつぢ。
NHKのニュースにでた。
くせのあるおいらと遊んでくれたのつぢ。
のつぢの墓へはいったけど、
のつぢの家にはいけないままさ。
のつぢがなくなったとき、
どうしていけなかったのか。
いまでも後悔してるんだ。