味覚、触覚、嗅覚、視覚、聴覚。
五感しかないのだろうか。
そんなはずはない。
気づかないままなのだろう。
新しい言葉が出ていない。
現代人は鈍感になっているのかもしれない。
第六感は不確かで、
あるかもしれないし、
ないかもしれない。
感覚は専(もっぱ)ら受動でありセンサーのようなもの。
人はことばとしてあるものしかあらわせない。
不確かな事柄も不確かということばがあればこそ、
朧気(おぼろげ)になる。
たとえば、
うま味。
味の素の開発とともにあらわれた。
新しい味である。
ニッポン以外では一般的ではない味も和食への関心とともに広がりをみせている。
和食のベースこそこのうま味にあるからだという。
なるほどわたくしも昆布だしとの出会いで、
料理作りの視界があきらかに広がった。
味覚のみならず人の感覚が五感で収まるはずはない。

